2014年 01月 31日
帽子真綿と袋真綿の違い |
根強い人気の真綿紬がありますが、糸の紡ぎ方、染め方、織り方などで安物から数百万までの差が有ります。繭を蒸して広げた綿から糸を引く時、機械で引くか手で引くか、太さや撚り数はどうか、経糸に使うか緯糸に使うか、草木染か科学染料か
手織か織機かなどの組み合わせでコストが変ってきます。
結城紬と言う名前がつく物でも、機械引き糸の化染染、織機織の緯真綿の結城紬なら3万ぐらいから手に入ります。しかし本場結城と名前が付くと、袋真綿からの手紡ぎ糸を経緯に使用するだけで、糸代が10万は掛りますので、安物は有得ないのです。糸を引く前の真綿の違いを見ても、機械で引きやすく大きく作ってある帽子真綿と、繭5~6玉から薄く広げている袋真綿とは別物です。
左の真綿が普通の紬に使う糸を引く為の帽子真綿、右が本場結城紬用の袋真綿
下の網代織は本場結城紬の高機織。

by kimono-masaya
| 2014-01-31 09:30
| コラム